冬の京都を旅する。

京都ひとり旅

2025.12月中旬
冬の京都ふたたび

冬、京都は静かになる。

 冬の京都は得する気分になる要素がたくさん。
もし、京都を「いつも人であふれた観光地」だと思っている
なら、冬に訪れてみてください。
朝の冷たい空気、足音だけが響く路地、静かに佇む寺の境内。
この季節の京都は、シンとして言葉数が少なくなります。
この旅では、冬だからこそ出会える京都の風景や、人びとの横顔を、実際に歩いた記憶とともに紹介していきます。
賑わいの裏側にある、もうひとつの京都へ。

 早朝の新幹線から、敦賀で特急に乗り換え京都駅に降り立つ正午前。
旅のテーマは、肩の力を抜く、ゆるく、でも自分の心のアンテナに引っかかる場所に耳を澄まし、なおかつ、外からの声にも耳を澄ませる。心の声に答えを求め、欲張らない。なるべくそんなふうに思えたら、そんなことが旅にも人生にも必要なんじゃないかと思う。

京都滞在初日、夕方までの半日で、2軒のトレッキングショップを巡る。その2軒を回ることを軸に、その流れに沿って京都の名所を巡る。そんなプラン。ここ数年はじめた山登り。のぞいてみたかったトレッキングショップが京都の街にある。やはりこだわりのお店は京都にありなのです。 京都、冬旅スタートです。

京都にほんまもんのこだわりの店

京都五条。「山と道」

 京都駅から歩くこと15分ほど。
「サウナの梅湯」の横に延びる細い路地を入っていきます。いくつ目かの角を曲がると、古い町家が静かに並ぶ路地に出る。こんな場所に山用品の店があるなんて、誰も思わない。目立つ看板も見当たりません。

町家の風景に溶け込むように、ふとガラス張りの店舗が現れます。よく見ると、ウィンドウ越しに並んでいるのはザックの数々。
ここが、山好きなら誰もが知るブランド「山と道」の京都店です。

「山と道」は、日本に直営店がわずか2店舗のみ。オンラインショップや全国の登山系セレクトショップでも取り扱いはあるものの、発売と同時に完売してしまうことも多い大人気ブランドです。その貴重な直営店のひとつが、まさかの京都の街の路地奥にあります。

一見すると山登りのイメージが薄い京都ですが、実は街の中心部を囲むように、半円状にぐるりと山歩きができる「京都ロングトレイル」が整備されています。観光地を結びながら、トレッキングと街歩きを一緒に楽しめるのが魅力。この京都ロングトレイルについては、また改めて詳しく書くとして——。

今回の目的は、「山と道」の秋冬用トレッキングパンツを試着して、納得して購入すること。週末のみの営業ということもあり、旅程を日曜日スタートに組んで、いざ「山と道 京都」へ。

ガラス戸の前に立つと、足元には「山と道」と書かれた行燈。控えめなのに、しっかり心を掴んでくる演出。
店内に入ると、併設されたクラフトビールのボトルショップと、壁一面にディスプレイされたトレッキングパンツ。テーブルにはニット帽や小物類が並び、国内外からのお客さんで賑わう。

店内を眺めると迷わず、お目当てのMerino 5-Pocket Pantsのコーナーへ。その近くでそのパンツを実際に履いている女性スタッフさんに声をかけ、色違い・サイズ違いを試着しながら相談、最終的に選んだのは、そのスタッフさんも履いていたグレー。サイズは、洗濯後の多少の縮みを考えて、少しゆとりのあるMサイズに。

イタリア製のメリノウール生地は、肌触りがとても柔らかく、ずっと履いていたくなる心地よさと暖かさ。裏面にはナイロンのリップストップが織り込まれていて、山でもトレイルでも安心して使えるタフさも兼ね備えています。使いやすさに定評のある5ポケット仕様で、旅にもぴったりだ。
さらに、最軽量のスリーピングパッドも一緒に購入。これが2度目の来店、何回来ても楽しい。”山と道”の紙袋を手に、少し浮き足立ちながら店を後にし、次の目的地へ。

「山と道 京都」
京都市下京区早尾町312 ‒1 ☎なし 11時〜18時 火〜木休
@yamatomichi
https://www.yamatom
ichi.com/

京都北区。 VIVOBAREFOOT 京都

山と道でパンツを手に入れ、次に向かったのは、もうひとつ気になっていた場所。ウェアを整えたら、次は足元。京都での山道具巡りは、もう一軒。

そのもう一軒はVivobarefoot(ビボベアフット)京都店。京都五条駅から地下鉄に乗り、地下鉄烏丸線で北へ上リ「北大路駅」で下車、加茂川方面へ。途中、行列しているお店。グリルはせがわを横目に。北大路橋手前に、足形のネオンと見覚えのあるサイン。Vivobarefootの文字。

 Vivobarefootは、1997年にイギリスで生まれたベアフット(裸足)シューズのブランド。老舗靴メーカーの7代目が立ち上げ、足の自然な動きを妨げない、薄くて柔らかなソールのシューズを作り続けてい流。街歩きからトレイルランニング、ハイキングまで幅広く使え、実は数年前からずっと気になっていたブランドでした。足の形に沿ってフィットし、つま先を自由に動かせることで、人間が本来持っている脚力を目覚めさせる――そんなコンセプトに惹かれ、一度取り寄せて試着したこともあった。ただそのときは、「自分の脚力で履きこなせるだろうか」と思い、返品。でも、頭の片隅にはずっと残っているシューズでした。

Vivobarefootの特徴は、2〜4mmという驚くほど薄いソールと、つま先が自然に広がる幅広設計。人間本来の足の機能を取り戻し、無理のない、自然な動きを大切にするという理念が根底にあるとのこと。

今回の購入への転機になったのは、昨年10月の北アルプス・唐松岳。登山道の途中、八方池のベンチで隣り合った女性が「もう8年も履いているけれど、本当にいいですよ」と教えてくれたことでした。その何気ない一言が、ずっと止まっていた気持ちを動かしてくれた。

ちょうど靴の買い替えを考えていた時期でもあり、改めて調べてみると、2024年に直営店2号店として京都店がオープンしていることを知る。場所は北大路。賀茂川橋の近くで、比叡山や大文字山を望める、とても気持ちのいいエリア。

2階のシューズ売り場に上がると、すでに何組かの先客が試着中。壁にはずらりとシューズが並び、床には木の幹や石、砂が敷き詰められていた。履いた瞬間から、足裏で「感じる」ための工夫がされ、スタッフさんに出してもらったトレッキング向けのシューズは3種類。履いて、歩いて、また履いてを繰り返し、最後に選んだのが「TRACKER LEATHER AT(トラッカーレザー AT/W)」。
デザインと、履くほどに表情が変わっていきそうなレザーに惹かれました。「最初は30分くらいのウォーキングから、少しずつ慣らしてくださいね」とのこと。足と相談しながら育てていく感じも、とても楽しみなこと。



Vivobarefoot Kyoto
@vivobarefoot.kyoto

〒603-8132 京都府京都市北区小山下内河原町115-3

OPEN:月・木・金・土曜(12:00-19:00)日曜(12:00-18:00)
(京都市営地下鉄烏丸線「北大路駅」5番出口より徒歩3分)
075-366-0408

左京区八瀬。秋名残りの瑠璃光院へ

 若葉の芽吹く季節や紅葉のピーク時の京都の名所は、想像するだけで人の多さに酔ってしまいそうで、これまで避けてきました。それでも、いつかは行ってみたいと思っていた場所のひとつが、左京区八瀬、比叡山登山口の奥にある瑠璃光院です。

訪れたのは12月中旬。紅葉の見頃はすでに過ぎていて、いわば季節外れ。でも、だからこそ落ち着いて見られるのでは、という期待がありました。しかもこの日は、秋の特別拝観の最終日の午後。人が少なくなる時間帯でもあります。

 先のVivobarefoot京都店を後にして、北大路駅へ戻り、地下鉄でさらに北へ。終点の国際会館駅から八瀬・大原方面のバスに乗り換え、八瀬駅前で下車。道沿いの高野川を渡り、八瀬比叡山口駅を過ぎたあたりで、ふっと空気が変わる。静かで、すぐそばを流れる高野川の水音がよく聞こえます。車の音もほとんどなく、自然と歩くペースもゆっくりに。

道を進むにつれて家並みは少しずつ減り歩いた先に、瑠璃光院の入口が見えてくる。気持ちを切り替えるにはちょうどいい距離、これから静かな時間が始まるなという感じがした。思った通り門の前に行列はなく、すんなりと中へ。紅葉はほぼ終わっていましたが、境内には秋の名残りを感じさせる、風景がちらほら。

 門をくぐってすぐの受付で拝観料を納め、ゆるやかなカーブを描く石段を上ると、寺院前の庭にある澄んだ水の池では鯉が泳ぎ、その上にかかる橋を渡る。入口で写経用紙、オリジナルのボールペンを受け取り、靴を脱いで上がる。

 案内された順路の2階へ上がると、今まで写真等で目にしていたあの光景が広がる。鏡のように磨かれた黒漆の卓に、「瑠璃の庭」の木々が映り込む姿は、名残の秋でも十分に美しく、思わず見入る。磨かれた廊下からも見下ろす庭を見て「ああ、ここが瑠璃光院なんだ」と、ようやく実感。冬の寒さを感じながらしばらく、畳の上に座る時間、思い切って来てみて良かった。

 部屋の横の廊下の写経用の机で、静かな落ち着いた空気の中で息を整えて筆を走らせるとなんとなく浄化されたような感覚が湧き上がる。書いた写経を納めて、1階の瑠璃の庭前の書院へ。床の間には美しい瑠璃石(ラピスラズリ)が鎮座。ラピスラズリは、深い青色を帯びた岩石で、古代エジプトやバビロニアでは王族の装飾品として「聖なる石」として使用されていたといいます。ここ瑠璃光院の瑠璃石は真ん中にまるで龍が天に昇っているかのように黄金の線が流れている昇龍紋が入っていて、吉祥の証とのこと。しばらくその美しさを眺め、なんとなく手を合わす私でした。

一呼吸おくと、臥龍の庭へ。茶室を思わせる静かな空気を体いっぱいに感じる空間、最後にもう一度、黒漆の卓を眺め、瑠璃の石に目を留めてから、寺院の外へ出ました。

門へ下る石段の脇には、白い椿の木々が植えれていて、数輪の白い花を咲かせていました。侘び寂びですね。余韻を残しながら瑠璃光院を後にして、再びバスに乗り、京都駅方面へ向かう。揺れる車内でも、先ほどまで見ていた庭や、黒漆の卓に映る景色が、何度も頭に浮かびました。バスは、さっきまでの静けさから賑やかな街へ入ってきました。ホテルにチェックインして荷物を置いたら、友人との待ち合わせ。向かうのは、何度も通っている馴染みの居酒屋です。静かな時間から、にぎやかな夜へ。そんな一日の締めくくりも、悪くありません。

京都の居酒屋もほんまもん

友人との待ち合わせに向かうのは 何度か通わせていただいているお店。
京都旅初日の締めくくりは、

ハートランドビール
お造り3種 真アジ・まぐろ・サワラ
るみ子のお酒
雲子ぽん酢
本もろこの塩焼き
京赤地鶏もも焼き
コッペ蟹巻き寿司
削りたておかかわさびの巻き寿司 と赤出汁

お腹いっぱい、幸せいっぱい

中京区
お酒と巻き寿司と料理
乍旨司

#2025京都旅冬#山と道京都#瑠璃光院秋の特別拝観 #乍旨司#京都人の密かな愉しみ

銅板で焼いたホットケーキ


京都 2日目の朝
ホテルから北へ上ガル。 散策 。
神社から 二条城を横目に 友人と待ち合わせ YAMAZAKI COFFEEへ
銅板で焼くホットケーキが人気のお店 へ

友人と待ち合わせのはすが 体調不良でホテルで静養との連絡 が入り、1人静かに 銅板で焼くホットケーキ モーニングセットをいただく。
思いがけず 隣の席の2人連れに老紳士に声をかけられ、ひとしきりチャットタイムを過ごす。とても饒舌な老紳士は古美術店の店主をリタイアされた京都人で、連れの紳士は伊香保温泉でフレンチシェフされてる方とのこと。離れた地域、歳の離れた友人お二人のお話しは新鮮で楽しくて刺激的だった。これだから旅は楽しい。

中京区
YAMAZAKI COFFEE
https://www.instagram.com/yamazaki_coffee/


壁画
ハルナチコ
@harunachico_satoco
店舗
@reform_salon_ambiance

#2025京都旅冬#山と道京都#瑠璃光院秋の特別拝観 #乍旨司#京都人の密かな愉しみ

京都トレイルとは?|古都、街と山が自然につながる、京都ならではのロングトレイル

 京都ロングレイルは、京都市街をぐるりと囲む山々をつなぐ全長約84kmのロングトレイルです。北山・東山・西山という三つのエリアで構成され、街中から気軽にアクセスできるのに、驚くほど自然が深、コースの途中途中に歴史的観光名所も見れるというのが最大の魅力。それはもう、「登山」というより、フラットに“京都を歩いて感じる”という感じ。
古道、寺社の裏山、杉林、集落の生活道がゆるやかにつながり、観光名所のすぐ背後に、静かな山の時間が広がっています。
京都で歩く旅は、アクセスがバスやタクシーがメインの混雑からも解放される方法でもあります。

京都トレイルの3つの特徴

① 街からすぐ入れる、抜群のアクセス

多くの登山口が市バス・電車の徒歩圏内
半日だけ、1区間だけ、という歩き方がしやすく、
「今日は山、でも夜は街でごはん」という贅沢も成立します。

② 歴史と自然が同時に立ち上がる道

比叡山、瓜生山、東山三十六峰、西山の尾根…。
歩いていると、地形そのものが京都の歴史を語り始める瞬間があります。
道標や解説板も多く、知識がなくても“気配”で感じられるのが京都らしさ。

③ 初心者から経験者まで楽しめる多様性

アップダウンの少ない区間も多く、ハイキング感覚で歩ける道が中心。
一方で、縦走感を味わえる長めの区間もあり、歩き手のレベルに合わせて選べます。

京都トレイルのコース構成

北山コース(約50km)

もっとも距離が長く、森の深さを感じられるエリア。
鞍馬・貴船・大原・高雄など、京都の「奥」を知るルートです。
静かな杉林や集落跡を通る区間が多く、歩く瞑想のような時間が流れます。

東山コース(約24km)

伏見稲荷から比叡山へと連なる、最も華やかで歩きやすいコース。
清水山、将軍塚、大文字山など、展望スポットも豊富。
観光地と自然の境界が曖昧になる感覚が、京都トレイルらしさを象徴します。

西山コース(約10km)

距離は短いものの、桂川や嵐山方面の眺めが美しい区間。
竹林や明るい尾根道が続き、締めくくりにふさわしい開放感があります。

※距離やコース区分は、京都一周トレイル公式情報を参考にしています。




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