「冬の京都を旅する ②北区『Vivobarefoot 京都』で足元を整える」
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冬の京都、静寂の八瀬へ
若葉の芽吹く季節や紅葉のピーク時の京都は、人の多さに酔ってしまいそうで、これまで避けてきました。それでも、いつか訪れたいと思っていた場所のひとつが、左京区八瀬、比叡山登山口の奥にある瑠璃光院です。
訪れたのは12月中旬。紅葉の見頃は過ぎていましたが、だからこそ落ち着いて見られるという期待がありました。しかもこの日は秋の特別拝観の最終日の午後、人が少なくなる時間帯です。
八瀬への道のり

Vivobarefoot京都店を後にして北大路駅へ。地下鉄烏丸線でさらに北へ向かい、終点の国際会館駅で下車、八瀬・大原方面のバスに乗り換え、八瀬駅前で下車します。道沿いの高野川を渡り、八瀬比叡山口駅を過ぎたあたりで、ふっと空気が変わるのを感じました。静かで、川のせせらぎがよく聞こえ、車の音もほとんどなく、自然と歩くペースもゆっくりになります。
歩いた先に瑠璃光院の入口が見えてくると、これから静かな時間が始まる予感がしました。門前には行列もなく、すんなりと中へ。
瑠璃光院の美

門をくぐり受付で拝観料を納め、ゆるやかなカーブを描く石段を上ります。庭の澄んだ水の池には鯉が泳ぎ、橋を渡ると写経用紙とボールペンが渡され、靴を脱いで中へ。
案内された順路の2階に上がると、写真で見たあの光景が広がります。鏡のように磨かれた黒漆の卓に庭の木々が映り込み、名残の秋でも十分に美しい。磨かれた廊下から庭を見下ろし、「ああ、ここが瑠璃光院なんだ」と実感します。畳の上に座り、冬の寒さを感じながら静かな時間を過ごしました。
写経と瑠璃石


横の廊下にある写経用の机で、静かな空気の中、筆を走らせると心が浄化されるような感覚が湧きます。書き終えた写経を納め、1階の瑠璃の庭前の書院へ。床の間には美しい瑠璃石(ラピスラズリ)が鎮座。瑠璃光院の瑠璃石は中央に昇龍紋があり、吉祥の証とされています。その美しさをしばし眺め、自然と手を合わせました。
臥龍の庭と余韻
一呼吸置いて臥龍の庭へ。茶室を思わせる静かな空気に包まれ、最後に黒漆の卓や瑠璃石をもう一度眺めてから寺院を後にします。門へ下る石段の脇には白い椿の木があり、数輪の花が静かに咲いていました。侘び寂びを感じながら瑠璃光院を後にし、再びバスで京都駅方面へ。
街の賑わいに戻る車内でも、先ほどの庭や黒漆の卓の景色が何度も浮かび、心に余韻が残ります。ホテルにチェックインして荷物を置いたら、友人との待ち合わせ。向かうのは馴染みの居酒屋。静かな時間から賑やかな夜へ、そんな一日の締めくくりも悪くありません。

京都八瀬大原
無量寿山光明寺 京都本院
瑠璃光院
京都府京都市左京区上高野東山55番地
2026年春の特別拝観
2026年4月15日(水)~2026年5月31日(日)
10時~17時(16時30分受付終了)
https://rurikoin.komyoji.com/



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