春の京都旅 ⑥ 二条城のあとに|いつもの神社と珈琲の時間

春の京都旅

 東大手門から二条城を後にして、押小路通を東へ。

さっきまでの賑やかな人の流れから離れ、
静かな通りを進む。
西洞院通りを下ルと、いつもの神社。

特別なことがあるわけではないけれど、
このあたりに来ると、自然と足が向く場所。
近くに来ると、お参りをする、
それだけで、良くなる気がする。


ここからは
また路地をジグザクの京都散歩
釜座通、
新町通、
衣棚通、
室町通、
両替町通から、
大通りの烏丸通りへ。

そろそろ珈琲の時間。

いつも前を通り過ぎていた、
京都国際マンガミュージアムの中の前田珈琲へ。

席に座り、ひと息つく。

注文した珈琲を待ちながら、
さっき購入したキーファー展のポストカードを取り出す。

キーファー作品「ソラリス」と、
二の丸御殿 御清所・台所。

さっきまでの時間が、頭の中を巡る。

空間とキーファー作品
庭園の桜、椿。
人の流れ。

思い返しながら、ふと視線を上げると、
ガラス越しに芝生の広場が広がっている。

若い子たち、子どもたちが、
芝生の上で太陽に体を預けて、
思い思いに寝転がっている。

光と芝生の緑が眩しく、
しばらくその光景を眺めてしまう。

京都の街の真ん中にあるこの空間は、
さっきまでの凛とした密度のある体験とは違う、
やわらかな余白のようだった。

歩いた先に、違う場面がいくつもあるから、
旅は楽しい。


口当たりよく厚みのあるカップに口をつける。
急がずに飲むためのかたちが、
この街の時間の流れとよく合っている。

外の空気は、少しだけやわらいでいた。


立ち寄った場所
中京区
・京都国際マンガミュージアム
約5万冊の漫画が自由に読め、芝生で寝転びながら過ごせる空間。
・前田珈琲 マンガミュージアム店
1971年創業の京都の老舗喫茶。ミュージアム内で気軽に立ち寄れる。

春の京都旅 ⑦ 夕方から夜へ|新風館と寄り道の時間

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