春の京都旅 ③ 二条城、満開の桜に包まれて。歴史の舞台で愛でる、豪華絢爛な京都の春

京都旅の記録

二条城が近づくにつれて、
少しずつ人の気配が濃くなっていく。

入口の前には、長い列。
入場券を求め並ぶ人たち、
その横では、学生らしい団体がいくつも待機している。

見渡すと、学生の団体以外は、
ほとんどが海外からの旅行者のようだった。

さっきまで歩いていた道とは、
まるで別の場所のような賑わい。
一気に観光地の空気の中に。

普段の旅なら、
こういう場所は少し避けてしまう。
それでも今回は、
その流れの中に入っていく。

あらかじめwebチケットを取っていたおかげで、
列を横目に、するりと中へ入れた。

広い敷地の中でも、
人の多さは目に入るけれど、
少し歩くだけで、視線の先は変わっていく。

門を見上げる。
細やかな装飾と、金の意匠。
光を受けて、きらめいている。

人のざわめきとは別のところで、
時間が流れているように感じられる。
キーファー展の予約の時間まで、
少し城内を歩く。

庭へと進むと、
そこに広がっていたのは、満開の桜。

例年より少し遅れた春。
そのタイミングに、たまたま重なった。

枝いっぱいに咲いた桜が、
晴天の青い空に映える。
さっきまで気になっていた人の多さも、
桜のおかげで薄まってくる気がする。

観光地であることと、
その美しさは、
必ずしも切り離されるものではないのかもしれないけど。

このあと、
この場所で現代美術を見ることになる。
その組み合わせの感触を、期待とともにうまく想像できずにいた。

春の京都旅④|二条城で出会う、アンゼルム・キーファー「ソラリス展」


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