京都、二日目の朝。
ホテルを出ると曇り空。冬のひんやりした空気が、頬を撫でる。
北へと上りながら、路地を散策しながら神社へと向かう。
途中にあるお気に入りの店の壁画は何回見ても、素敵でかわいらしいし、碁盤の目の町家の街並みは飽きることがない。


朝一番の神社参りを済ませて西へ、突き当たりの堀川通りに出ると正面には二条城。
通りを渡って、二条城の北中仕切門を横目に見ながら目的地へと向かう
友人と待ち合わせの YAMAZAKI COFFEE へ。


「 YAMAZAKI COFFEE」は銅板で焼くホットケーキが評判のカフェだ。
でも、友人から「体調不良でホテルで休む」と連絡が入り、一人でモーニング。
静かな店内に入ると、香ばしいバターの匂いと、焼き上がる音が耳に心地よい。
パンケーキではなく、ホットケーキがいい。
タイミングがよかったのか、モーニングセットのサラダをいただいてると、思いの外早くきた。ふんわりとして厚みがある食べ応えのあるホットケーキを味わいながらのコーヒーは大袈裟じゃなく幸せだ。満席の店内で一人じんわり幸福時間。

帰りがけ、思いがけず隣の席の二人連れの老紳士に声をかけられた。
私がスマホではなく文庫本『海辺のカフカ』を読んでいたのが珍しく、嬉しくなったとのこと。
「今どき、こうやって本をじっくり読む人は少ないからね。みんなスマホをいじってる」と笑顔で話しかけられ、自然に会話が始まった。実を言えば、お隣の二人の会話はなんというか興味をそそられる会話で気にはなっていた。
老紳士は古美術店主をリタイアした生粋の京都人、連れの方は伊香保温泉でフレンチシェフをしている老紳士の半分ぐらいの歳の頃だろう。
年齢も住んでいる地域も職業も全然違うお二人との会話は新鮮で刺激的で、旅先ならではの面白さを改めて実感する。
離れた世界の人とこうしてふとつながれる時間が、旅を特別にしてくれるのだな、と感じた。
お二人とつい時間を忘れて、ひとしきりチャットタイム。
紳士お二人に別れを告げて、店を出ると、昨日より少し落ち葉少なくなった木々や石畳のひび割れた風景が目に映る。
偶然の出会いで心が温まった朝を、私はしっかり胸に刻んだ。一人で食べるはずのモーニングが、思いがけない出会いで特別な時間になった朝だった。

上京区千本通竹屋町上ル
YAMAZAKI COFFEE
Instagram
壁画
ハルナチコ
@harunachico_satoco
店舗
@reform_salon_ambiance
御金神社
中京区押西洞院御池上ル



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