冬の京都旅 ⑩ 清水五条の夜、灯りに吸い込まれるように。

冬の京都旅

※本記事にはプロモーションが含まれます。

伏見から電車を乗り継ぎ、降り立ったのは清水五条駅。
冬の京都は日が落ちるのが早い。少しだけ冷たさを含んだ空気の中、15分ほど歩く。

目的地は、事前に友人と約束していた一軒の店。
派手な看板はない。ただ、あたたかい灯りと、どこか懐かしい佇まいが目印になる。
初めてのお店への期待と緊張と一緒にその引き戸に手をかける。

店内はカウンターのみ。
席数も限られていて、まさに“知る人ぞ知る”という空気が漂う。

迎えてくれるのは、ご夫婦の店主。
気さくで、ほどよい距離感。その空気が、この店の居心地を決めている気がする。

まずは、生ビールから。
冷えた一杯が、今日一日の流れをほどいてくれる。

最初の一品は、柴漬けタイプの鯖寿司。
しっかりと締まった鯖に、ほんのりとした酸味と香り。
いきなりこの一皿で、この店のレベルがわかる。

続いて、牛すじのおでん。
じんわりと染みた出汁と、ほろりとほどける柔らかさ。
冬の京都に、これ以上ない一品だ。

蓮根のはさみ揚げは、衣の軽さと厚みのある蓮根が贅沢で印象的。
サクッとした食感のあとに、しっかりとした旨みが追いかけてくる。

黒酢豚は、コクと酸味のバランスが絶妙。
家庭料理とは違う、“ちゃんとした仕事”を感じる味。

そして、少し意外性のある一皿。イカ墨パスタ。
和の流れの中にすっと入ってくるこの一品が、不思議と浮かない。
むしろ、この店の懐の深さを感じる。

締めは、店主渾身のチーズケーキ。
濃厚でありながら、重すぎない。食後にちょうどいい余韻を残してくれる。

観光地としての京都とは、少し違う顔。
静かで、無理がなくて、ちゃんと美味しい。

こういう店があるから、また京都に来たくなる。

席数も少なく、人気もあるため予約は必須。
けれど、その手間をかけてでも訪れる価値はある。

ごちそうさまでした。


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立ち寄った場所

酒処 籠目
京都・清水五条にある、小さなカウンターメインの酒場。
ご夫婦で営む、気取らないけれどしっかり美味しい一軒。
席数が限られているため、予約はほぼ必須。
https://kagome-kyoto.com

・アクセス:京都市営地下鉄 五条駅:徒歩6分/四条烏丸交差点から:徒歩8分
・カウンター席:7席 テーブル席:4席(ご予約頂いた場合のみ)

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