昨夜、ほろ酔い気分で歩いた四条室町の夜道。
宿に戻り、静かな眠りについた翌朝。
目が覚めると、京都の空気は昨日とはまた違う、
凛とした早朝の冷たさを纏っていました。

今回の旅のテーマも「歩いて見つける、京都の素顔」。
まだ街が本格的に動き出す前に、私はある場所を目指すことにしました。
春の京都といえば、外せないのはやはり清水寺。
混雑が始まる前の静寂を求めて、四条室町の宿を出発します。
早朝の東山へ向かいます。
四条室町からバスで一気に東山へ
四条烏丸から「座れるバス」でショートカット
四条室町から歩いて5分ほどの四条烏丸のバス停へ。
日中は観光客で溢れ返り、乗るのにも一苦労する207系統のバスですが、
この時間なら車内は驚くほどゆったり。運よく座席に座ることができ、清水寺までの15分間、静かに目覚めていく京都の街並みを車窓から眺めることができました。
清水道でバスを降り、松原通(清水坂)をゆっくりと登ります。 日中はお土産物屋さんの活気で賑わうこの道も、7時前はまだ眠りの中。人影もまばら、石畳を踏む自分の足音だけが響く、贅沢な時間です。

【AM 7:00】清水寺。鳥のさえずりと桜の共演

「しまった、もう少し早いほうがよかったかな」
7時前、清水坂に辿り着くと、この時間でも予想外な人出。
さすがは京都の王道スポットです。
それでも通常の混雑に比べれば、独り占めで眺める場所がたくさんあって、
狙い通り、早朝の時間帯に動くのは大正解でした。

本殿に手を合わせてから、本殿前の崖に迫り出している清水の舞台からの眺めは想像以上のものでした。うっすらとした朝の霞越しに見える京都の街並み。小さな京都タワーが見えます。その街並みの後ろには、京都を囲む山々と遠くは大阪の街もうっすらと見えます。
朝の澄んだ空気と舞台の凛とした空気を体感です。


本殿の奥の釈迦堂からの清水の舞台を眺めもまた荘厳。
所々に咲く桜と百体地蔵堂。
阿弥陀堂、奥の院から下る道から、
子安の塔までの道すがらの山の斜面の木々、愛でる桜と、
どこからか聞こえる鳥のさえずり。
足元に落ちている、白椿の花。
子安の塔からの清水寺の眺め、音羽の滝の清らかな水。


本堂の舞台からの眺めを堪能した後に、
少し奥まで足を延ばして「子安の塔」へ行って正解でした。
ここから眺める、桜に包まれた本堂の姿はまた格別です。
この後の「音羽の滝」を回って戻るルートは、
清水寺の入り口からゆっくり歩いて約40分。
「階段が多いかな?」と少し構えていましたが、
朝の清々しい空気の中では、心地よい運動になるくらいの距離感でした。
7時過ぎに参拝を始めて、8時前には門前町へ。
この「40分の散策」が、朝の贅沢な時間をさらに濃密にしてくれます。
境内を一周してみると、観光地の賑わいを感じつつも、
日中の喧騒を避けられたことに感謝。
十分に贅沢で清々しい参拝の時間を過ごしました。

◆ 静寂を求めて「菊しんコーヒー」へ


清水寺をあとにし、産寧坂(三年坂)から二年坂へ。
道沿いのスターバックスコーヒーには、朝から外国人の方々がメインの長蛇の列が。
その賑やかさを横目に、私はお気に入りの場所へと向かいます。
東山の路地にひっそりと佇む、「菊しんコーヒー」。
撮影不可、寡黙な店主。 スマホを置き、ただ珈琲の香りと静寂に向き合う時間。
店内は丁寧に淹れたコーヒーやトーストを味わう人で、小さな店内は満席。
外国からの観光客が興味深そうに、店主がサイフォンコーヒを淹れる姿を
熱心に見ていました。
彼らにも、その店主の姿は京都の職人の姿を連想させるものだったのだろうと思います。
カウンターの隅で、そんな様子を文庫本片手に眺めていると退屈しないものです。
サイフォンコーヒーは朝から動く体に、深いコクが染み渡る、そんな至福のひとときでした。


清水寺参拝と聞くと、かなり歩くイメージを持たれるかもしれませんが、早朝のバスを賢く使えば、四条烏丸から菊しんコーヒーまで辿り着いても約3,500歩。
体力を温存できた分、このあとの岡崎エリアでの美術館巡りや白川散歩を思いっきり楽しむことができました
◆旅のデータ
今回の歩き旅ルートをまとめました。
移動: 四条烏丸 ➔ 市バス207系統 ➔ 清水道下車(約15分)
徒歩ルート: 清水道 ➔ 清水寺 ➔ 三年坂 ➔ 二年坂 ➔ 菊しんコーヒー
歩数目安: 約3,500歩

立ち寄った場所
・清水寺 東山区
言わずと知れた世界遺産。朝6時から開門しており、
早朝は日中の喧騒が嘘のような静寂に包まれます。本堂から子安の塔、
音羽の滝を巡る約40分の散策は、清々しい空気の中で京都の四季を五感で
感じられる贅沢な時間です。
※地主神社・社殿修復工事(工期約3年)のため、閉門しています。
→清水寺 公式サイト
・菊しんコーヒー 東山区
二年坂から一本路地に入った場所に佇む、落ち着いた喫茶店。
店内は撮影不可。だからこそ、サイフォンで丁寧に淹れられる珈琲の香りと、
香ばしいトースト店内に流れる穏やかな時間に深く没入できます。
スマホを置き、静寂を味わいたい大人にこそ訪れてほしい名店です。
【今回の歩き旅データ】
- 移動: 四条烏丸 ➔ 市バス207系統(約15分 / 座れる確率高め)
- 散策: 清水寺(本堂〜子安の塔〜音羽の滝):約40分
- 徒歩合計: 約30分 / 約3,500歩(宿からの移動含む)
- おすすめ: 7時前の到着で、静寂と鳥のさえずりを独り占め。
この旅のヒント|泊まるエリアで、朝の京都は変わる
今回利用したのは、四条室町にある ヴィアイン京都四条室町 。賑やかな四条に近いのに、室町通り沿いは静かで、斜め向かいには京都芸術センター、1階には老舗「前田珈琲 明倫店」が入っています。地下鉄四条駅・阪急烏丸駅から徒歩4分なので、早朝に動き出すにも便利でした。
清水寺に朝7時に着くには、東山・祇園・五条あたりに宿をとるとさらに動きやすいです。エリアで絞り込んで探すなら じゃらん や 楽天トラベル が使いやすい。地図で「清水・東山エリア」を選ぶと、歩いて行ける宿が一目でわかります。
人混みを避けたいなら、宿選びも旅の準備のうち。
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清水寺・祇園・八坂神社など見どころ豊富な東山エリア。早朝散策の拠点にもぴったりの宿が揃っています。


