京都ひとり旅|誠光社・山﨑書店から看板のないお店の前まで|冬の京都旅⑬

京都市役所 正面入り口 京都旅の記録
モダン建築・京都市役所 正面入り口

※本記事にはプロモーションが含まれます。


 
 12月の京都、3日目の午後。

 祇園アート巡りとかもがわカフェでお腹を満たし、エネルギーチャージを終えたらまた歩き出す。旅の予定をきっちり決めていない時間ほど、京都はおもしろい。
好きな通りを、好きな街並みを、ジグザグに歩く。中町通の誠光社、寺町通の山﨑書店、ギャラリーの扉に手を当て、京都市役所の屋上で深呼吸。

そして、夕暮れ前。

噂の「看板のないお店」へ向かって、橋を行ったり来たりとなかなか勇気が出ない――。

そんな3日目午後の京都散歩です。

かもがわカフェのあとにして、京都の路地を歩く

 カフェで身体があたたまったら、また路地へ。冬の京都は、お腹が満たされたあとの散歩が、いちばん心地よい時間かもしれません。行き先は、新しい発見もあれば、見慣れた好きな場所も。通りをはしごして、古書店、ギャラリー、雑貨店が並ぶ。歩いているだけで、時間の流れがゆっくりになる感覚。

気になった看板で、立ち止まる。

時折、スマホの地図で場所を確認しながら。それが、散歩のいちばん贅沢な楽しみ方かもしれません。

誠光社へ立ち寄る

 かもがわカフェから中町通りに入ると、現れるのが誠光社(せいこうしゃ)。この書店を訪れるのは何回目だろう。何度来ても、新しい本の発見がある。小さな店内は、一種の小宇宙のようにも思える。一つの本棚ごとに、読書欲をそそる本が多く並ぶ。読みたくなる本が多すぎて選べない時、こんな図書館があったらと想像する。

入り口の引き戸のガラスに貼られていたのは、1969年の映画『John and Mary』のポスター。ダスティン・ホフマンとミア・ファロー。

ふたりの横顔が重なる、粒子の粗いモノクロのポスター。

誠光社の入り口に貼られたJohn and Maryのポスター(京都・中町通)
誠光社の入り口、John and Maryポスター

本だけじゃなく、こういう「気配」のようなものも置いている書店です。
独立系出版社の本、写真集、ZINE。
京都の本屋は、本そのものの密度が違うのかもしれません。
旅先で本を一冊買う、という贅沢を思わせてくれる場所です。

山﨑書店の古書の佇まい

 誠光社からほど近い場所、寺町通の角にあるのが、山﨑書店

「WOODBLOCK PRINTS(木版画)」と書かれた白い木箱が、店先に並んでいます。

木の看板に手書きで「山﨑書店」と白い文字にそれだけで、のぞいてみたくなるのはすでに何かが始まっている。

山﨑書店の店先と木製看板(京都・寺町通の古書店)
上質な美術書と版画 山﨑書店

美術書、古い本、写真集、画集、浮世絵、そして、版画やポストカードまで。

上質という言葉が空気の中に漂っているようで、手を出すのを躊躇いつつ、目はしっかりとらえている。京都の街に古くからある古書店の、独特の重みがある空間。マティスの古い画集を一冊だけ手に取る。本との距離が近くなる。

「見るだけ」で訪れても、ちゃんと京都の文化に触れた気持ちになれる。

そんなお店です。

ギャラリー八角-hakkaku gallery-は閉まっていた

 山﨑書店から丸太通りを西に進む。もう一軒立ち寄りたかった場所がありました。

hakkaku gallery(ギャラリー八角)

ロゴマークになっている三角を組み合わせたデザインが、ガラスにそっと刻まれています。

hakkaku gallery(ギャラリー八角)の扉、京都散歩
hakkaku galleryの扉


電気はついていました。でも、扉は閉まっていた。
不規則な営業スタイルゆえ、これも”出会いもん”
タイミングが合わなかっただけ、予定外のことに出会うのも、ひとり旅の味のうち。

「次の楽しみに」と、扉に手を当てて踵を返す。

京都は、いつでも待っていてくれる気がします。

公式サイト:hakkaku-kyoto.com

京都市役所の屋上から

京都市役所 外観

 ギャラリー八角から高倉通を南へ下リ、堺町通、柳馬場通、富小路通と東へ通りをはしごして歩いて、思いつく。知り合った京都の人に一度、訪れてみてはと言われた京都市役所

入り口正面の本庁舎は、100年の歴史を刻む「モダン建築」。
その建築様式h日本風だけではなく、中国・インド・イスラムまでも含めた東洋的モチーフも取り入れた、建築史的にも貴重なものとのこと。
市の紋章が掲げられた中央の塔の上や、エントランスホールで探してみてください。

京都市役所 正面入り口
京都市役所 正面入り口

外観からも建物屋上は無料で開放されています。エレベーターで上がるだけ。ドアを抜けると、京都の街が一望、東山の稜線、御所の緑、鴨川の流れ。冬の風は冷たかったけれど、空気が澄んでいるぶん、遠くまでよく見えました。

「春に来たら、また気持ちよさそう」

京都の街の混雑を避け、お弁当を持って、市役所の屋上でのんびりランチ。鯖寿司を買ってきて、ベンチで広げてもいい。次の旅のそんな妄想が広がる場所。

→詳しくはこちら

京都市役所 屋上ガーデン
京都市役所 屋上ガーデン

橋を行ったり来たり ― 看板のないお店の前で

さて。

この後の夕暮れ前、3日目のメインイベントへ。

噂の看板のないお店

日本一予約の取れない居酒屋、京都「食堂 おがわ」の流れを汲むという、
オテル・ドゥ・オガワ」。
食堂おがわの小川さんが満を持して2024年5月にオープンしたお店

  • 予約不可
  • 外待ち不可
  • 看板なし

入れるかどうかは、その日の運次第――。

そう聞いていたので、行こうかどうかもその時の食感、
そう、決めていました。

オテルドゥオガワ 外観

京都・西木屋町

 「やっぱり、のぞいてみたい」

好奇心とともにお店の近くに到着。

店へと続く、高瀬川を渡る橋を渡っては戻る。

橋を行ったり来たりしているうちに、一期一会だ。

と、息を、ひとつ吐いて。

扉の方へ、ゆっくり歩き出す。

つづきは、次の記事で。

まとめ|冬の京都・3日目午後の散歩

3日目の午後、中京区を中心にした散歩は、冬の京都旅で京都らしい時間でした。
旅の点だけ決めて、あとは流れに身を任せる。気になったら、立ち止まる。勇気を持って、のぞいてみる。それだけで、旅はちゃんと応えてくれる。


そして、ついに踏み込む「看板のないお店」での体験。
緊張の先にあった、ささやかな達成感は次回に。

<京都ひとり旅 3日目午後の散歩コース(誠光社〜看板のないお店)>

スタート
かもがわカフェ

誠光社(中町通)

山﨑書店(寺町通)

hakkaku gallery(丸太通)

京都市役所(御池通)

ゴール:看板のないお店(オテル・ドゥ・オガワ/下京区)


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次回予告
冬の京都旅⑭:オテル・ドゥ・オガワ体験編(近日公開)

冬の京都旅シリーズ

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