※本記事にはプロモーションが含まれます。
12月の京都、3日目の午後。
祇園アート巡りとかもがわカフェでお腹を満たし、エネルギーチャージを終えたらまた歩き出す。旅の予定をきっちり決めていない時間ほど、京都はおもしろい。
好きな通りを、好きな街並みを、ジグザグに歩く。中町通の誠光社、寺町通の山﨑書店、ギャラリーの扉に手を当て、京都市役所の屋上で深呼吸。
そして、夕暮れ前。
噂の「看板のないお店」へ向かって、橋を行ったり来たりとなかなか勇気が出ない――。
そんな3日目午後の京都散歩です。
かもがわカフェのあとにして、京都の路地を歩く
カフェで身体があたたまったら、また路地へ。冬の京都は、お腹が満たされたあとの散歩が、いちばん心地よい時間かもしれません。行き先は、新しい発見もあれば、見慣れた好きな場所も。通りをはしごして、古書店、ギャラリー、雑貨店が並ぶ。歩いているだけで、時間の流れがゆっくりになる感覚。
気になった看板で、立ち止まる。
時折、スマホの地図で場所を確認しながら。それが、散歩のいちばん贅沢な楽しみ方かもしれません。
誠光社へ立ち寄る
かもがわカフェから中町通りに入ると、現れるのが誠光社(せいこうしゃ)。この書店を訪れるのは何回目だろう。何度来ても、新しい本の発見がある。小さな店内は、一種の小宇宙のようにも思える。一つの本棚ごとに、読書欲をそそる本が多く並ぶ。読みたくなる本が多すぎて選べない時、こんな図書館があったらと想像する。
入り口の引き戸のガラスに貼られていたのは、1969年の映画『John and Mary』のポスター。ダスティン・ホフマンとミア・ファロー。
ふたりの横顔が重なる、粒子の粗いモノクロのポスター。

本だけじゃなく、こういう「気配」のようなものも置いている書店です。
独立系出版社の本、写真集、ZINE。
京都の本屋は、本そのものの密度が違うのかもしれません。
旅先で本を一冊買う、という贅沢を思わせてくれる場所です。
山﨑書店の古書の佇まい
誠光社からほど近い場所、寺町通の角にあるのが、山﨑書店。
「WOODBLOCK PRINTS(木版画)」と書かれた白い木箱が、店先に並んでいます。
木の看板に手書きで「山﨑書店」と白い文字にそれだけで、のぞいてみたくなるのはすでに何かが始まっている。

美術書、古い本、写真集、画集、浮世絵、そして、版画やポストカードまで。
上質という言葉が空気の中に漂っているようで、手を出すのを躊躇いつつ、目はしっかりとらえている。京都の街に古くからある古書店の、独特の重みがある空間。マティスの古い画集を一冊だけ手に取る。本との距離が近くなる。
「見るだけ」で訪れても、ちゃんと京都の文化に触れた気持ちになれる。
そんなお店です。
ギャラリー八角-hakkaku gallery-は閉まっていた
山﨑書店から丸太通りを西に進む。もう一軒立ち寄りたかった場所がありました。
hakkaku gallery(ギャラリー八角)。
ロゴマークになっている三角を組み合わせたデザインが、ガラスにそっと刻まれています。

電気はついていました。でも、扉は閉まっていた。
不規則な営業スタイルゆえ、これも”出会いもん”
タイミングが合わなかっただけ、予定外のことに出会うのも、ひとり旅の味のうち。
「次の楽しみに」と、扉に手を当てて踵を返す。
京都は、いつでも待っていてくれる気がします。
公式サイト:hakkaku-kyoto.com
京都市役所の屋上から

ギャラリー八角から高倉通を南へ下リ、堺町通、柳馬場通、富小路通と東へ通りをはしごして歩いて、思いつく。知り合った京都の人に一度、訪れてみてはと言われた京都市役所。
入り口正面の本庁舎は、100年の歴史を刻む「モダン建築」。
その建築様式h日本風だけではなく、中国・インド・イスラムまでも含めた東洋的モチーフも取り入れた、建築史的にも貴重なものとのこと。
市の紋章が掲げられた中央の塔の上や、エントランスホールで探してみてください。




外観からも建物屋上は無料で開放されています。エレベーターで上がるだけ。ドアを抜けると、京都の街が一望、東山の稜線、御所の緑、鴨川の流れ。冬の風は冷たかったけれど、空気が澄んでいるぶん、遠くまでよく見えました。
「春に来たら、また気持ちよさそう」
京都の街の混雑を避け、お弁当を持って、市役所の屋上でのんびりランチ。鯖寿司を買ってきて、ベンチで広げてもいい。次の旅のそんな妄想が広がる場所。
→詳しくはこちら

橋を行ったり来たり ― 看板のないお店の前で
さて。
この後の夕暮れ前、3日目のメインイベントへ。
噂の看板のないお店。
日本一予約の取れない居酒屋、京都「食堂 おがわ」の流れを汲むという、
「オテル・ドゥ・オガワ」。
食堂おがわの小川さんが満を持して2024年5月にオープンしたお店
- 予約不可
- 外待ち不可
- 看板なし
入れるかどうかは、その日の運次第――。
そう聞いていたので、行こうかどうかもその時の食感、
そう、決めていました。

京都・西木屋町
「やっぱり、のぞいてみたい」
好奇心とともにお店の近くに到着。
店へと続く、高瀬川を渡る橋を渡っては戻る。
橋を行ったり来たりしているうちに、一期一会だ。
と、息を、ひとつ吐いて。
扉の方へ、ゆっくり歩き出す。
つづきは、次の記事で。
まとめ|冬の京都・3日目午後の散歩
3日目の午後、中京区を中心にした散歩は、冬の京都旅で京都らしい時間でした。
旅の点だけ決めて、あとは流れに身を任せる。気になったら、立ち止まる。勇気を持って、のぞいてみる。それだけで、旅はちゃんと応えてくれる。
そして、ついに踏み込む「看板のないお店」での体験。
緊張の先にあった、ささやかな達成感は次回に。
<京都ひとり旅 3日目午後の散歩コース(誠光社〜看板のないお店)>
スタート
かもがわカフェ
↓
誠光社(中町通)
↓
山﨑書店(寺町通)
↓
hakkaku gallery(丸太通)
↓
京都市役所(御池通)
↓
ゴール:看板のないお店(オテル・ドゥ・オガワ/下京区)
© 2026 福こ / 京都に恋する。 無断転載禁止
次回予告
冬の京都旅⑭:オテル・ドゥ・オガワ体験編(近日公開)
冬の京都旅シリーズ
←冬の京都旅⑫:祇園アート巡りとかもがわカフェ|昂KYOTO・ZENBI鍵善良房
京都ひとり旅の関連記事
- 京都駅で1時間・2時間あったら|帰りの新幹線までを満喫
- ⑪ 祇園の朝散歩コースと余白の時間
- 【完結編㉓】出町柳から京都御苑、そして「Roastery DAUGHTER & Gallery SON」へ。鯖寿司で〆る「余白」を愉しむ春の京都旅
伊勢丹B1Fの期間限定の味や、駅弁への想いをじっくり綴った実体験エッセイ。 - 【2026年版】清水寺の混雑回避|朝7時参拝のすすめ
旅の始まりを静かに整える、早朝参拝のすすめ。
🏨 前泊・延泊で、京都の時間にゆとりを(PR)
京都はジグザグに歩いてこそ、面白い街です。
予定を決めすぎない時間を持つために、前泊・延泊で旅に余白を。



コメント