冬の京都旅、3日目。
前回、祇園の朝散歩で「白 haku」のコーヒーをいただいたあと、私は同じ路地に佇む”はしごのお店”へと足を向けました。
この記事では、京都に通うきっかけのひとつになった「昂 KYOTO」、鍵善良房のミュージアム「ZENBI」、そしてお腹を満たしてくれた上京区の「かもがわカフェ」を巡る半日の京都歩きを綴ります。
※本記事にはプロモーションが含まれます。
祇園・白 haku前の路地で出会う「昂 KYOTO」

朝の余白を味わったあと、白 hakuのすぐ目の前の路地を進むと現れるのが、古美術と現代作家の作品が静かに並ぶ「昂(こう)KYOTO」。
この店は、私が京都に何度も通うようになったきっかけのひとつとなった場所です。
二見光宇馬さんの”寝釈迦”とのご縁
数年前、ここで心を奪われたのが、陶芸家・二見光宇馬(ふたみ こうま)さんの小さな仏様の中の「寝釈迦」様でした。

以来、祇園に来るたびにふらりと覗くのが、私の小さな習慣になっています。
この日は開店時間を間違えて、ずいぶん早く到着してしまったのですが、お店のスタッフさんが快く中を見せてくださいました。
引き出しを開けてくださると、そこには小さなお釈迦さまがずらり。
ひとつひとつ、本当にいいお顔をされていて、どの仏様も柔和で穏やかです。見ているだけで気持ちがほぐれていきます。安心と和らぎをもたらすと言われる”自分だけの仏様”と言われている所以だと思います。普段の暮らしから質素な生活を心掛けて仏像の作陶を続ける、二見光宇馬さんの矜持からつくられるものだと思いました。
・陶芸家・二見光宇馬さんについての昂KYOTO店主・永松仁美さんの記事はこちら
点と点はつながっている、京都通いの愉しみ
昂 KYOTOの店主のご実家は、京都でも知られる古美術の名店。
以前、テレビ番組『京都人の密かな愉しみ』を観ていたら、料理研究家・大原千鶴さんのお友達として店主が出演されていて、思わず声をあげてしまったことがあります。
旅で出会った「人」と「もの」と「風景」が、いつのまにか線でつながっていく。
これが京都通いの、いちばんの醍醐味なのかもしれません。
この日も小さなお釈迦さまをひとつ、お迎えして店をあとにしました。
自分だけの”仏さま”です。
西洋アンティークと現代作家の作品を集めた、京都・祇園のギャラリーショップ
昂 KYOTO
- 住所:京都市東山区祇園町
- ※営業時間・定休日は公式情報をご確認ください。

路地の向かい「ZENBI 鍵善良房 KAGIZEN ART MUSEUM」へ

昂 KYOTOを出て、ほんの数歩。招待券を手に向かったのは、静かに佇む小さなミュージアムが、京菓子の老舗・鍵善良房が運営する「ZENBI」です。こちらも何度となく、訪れている場所。前回はアンディ・ウォーホルKYOTOと連動していた展覧会や辻村史朗展も素敵でした。
鍵善の当主であった今西善造氏が、様々な文化活動を通じて多くの文化人や芸術家たちと交流を深める中で、同世代の木工作家黒田辰秋と意気投合し、彼の才能に惚れこみ鍵善の店内の改装を任せる計画をしていたとのことです。この美術館の向かい(昂 KYOTOの下のフロア)にはゼンカフェも営まれています。
「白 haku → 昂 KYOTO → ZENBI」は、祇園の路地でアートと工芸を一気に味わえる、オススメの最高のはしごコース。
アルベルト・ヨナタン・セティアワン企画展
訪れたこの日は、インドネシア出身のアーティスト、アルベルト・ヨナタン・セティアワンさんの企画展が開催されていました。

鍵善良房といえば、300年近くにわたり受け継がれてきた京菓子の名店。
その菓子作りの主原料である”砂糖”と、手彫りの木型から生まれる伝統技法。
そこに着想を得て、和三盆と陶土で組み上げられた無数の動植物のかたちが、不思議な幾何学的空間をつくり出していました。
精密で、複雑で、楚々として、それでいてどこか懐かしい佇まい。
不思議な宇宙のような広がっていた気もして、新しい世界を体感し充実の時間でした。



- 住所:京都市東山区祇園町南側570-107
- ※開館時間・展示内容は公式サイトでご確認ください
上京区へ移動、「かもがわカフェ」で遅めのランチ
幾何学の世界からふと我に返ると、お腹はもうペコペコ。
祇園から地下鉄に乗って、上京区へ。
実はこの日、行ってみたかった鴨川近くのお店があったのですが、その日に限って早めの閉店。その店の前で立ち尽くす私。
ならば、と切り替えて向かったのが、お久しぶりの荒神口にある「かもがわカフェ」。

メニューが変わっていた、オニオングラタンチーズハンバーグ
久しぶりに訪れたら、メニューが少しリニューアルされていました。

ペコペコのお腹を満たすために選んだのが、
「オニオングラタン煮込みチーズハンバーグ」
セットのフルーツとクラッカープレートも、メインも、見た目が美しくて、味もしっかり。

カウンター席では、地元のお客さんたちが熱を込めて株の話を。その声がBGMのように耳に入ってきます。
特別な空間ではないけれど、こういう“リアルな時間”こそ、ひとり旅にはちょうどいい。
お腹も心も満たされて、午後の街歩きへと向かう準備が整いました。

- 住所:京都市上京区 荒神口
- 鴨川沿いを歩いて訪れるのもおすすめ
冬の京都・3日目午前のしおり
| 時間 | スポット | ひとことメモ |
|---|---|---|
| 〜10:00 | 白 haku | 朝の余白とコーヒー(前回⑪) |
| 10:00頃〜 | 昂 KYOTO | 二見光宇馬作品と古美術の引き出し |
| 11:00頃〜 | ZENBI 鍵善良房 | 砂糖×陶土の幾何学世界 |
| 13:00頃〜 | かもがわカフェ | 上京区での遅めランチ |
ここから午後は、好きな通りをジグザグに歩きながら、噂の“看板のないお店”へと向かいます。
その続きは、次回⑬でゆっくりと。
京都ひとり旅におすすめの宿
冬の京都ひとり旅は、宿の温もりも旅の記憶を深くしてくれます。
鴨川や祇園エリアに歩いて行ける宿を選ぶと、夜の余韻もそのまま味わえておすすめです。
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まとめ|祇園のアートと、上京区のひと皿
冬の京都・3日目、午前から午後の入り口まで。
「白 haku → 昂 KYOTO → ZENBI 鍵善良房 → かもがわカフェ」
このコースは、祇園の静けさと、京菓子に宿る深さと、上京区のリアルな日常を、ぎゅっと味わえる贅沢な半日でした。
旅で出会う点と点が、いつかつながる。
その小さな手応えが、私を何度でも京都に呼んでくれるのです。



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