ここ数年、始めた山歩き。
私の住んでいる信州には、登山の聖地と呼ばれる山がたくさんあります。
その信州で私はというと、もっぱら日帰りで行けるほどよい山へ向かいます。
気づけば、山に入る時間が少しずつ増えていた。
登山ブームが続く中、低山トレッキングが新しいアウトドアのトレンドになっています。ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの著書『歩くを楽しむ、自然を味わう フラット登山』がベストセラーになるほど、「登山」のイメージが変わりつつある今。そんな流れの中でも私も推しているのが、京都トレイルコースです。実は京都にも、気持ちよく登れるちょうどいい山があるんです。
それが、京都トレイル。
京都市の街を囲むように、山の中をつないでいくトレッキングコース。
碁盤の目のような街の、その外側をなぞるように続く道。
コースは東山・北山・西山といくつかに分かれていて、山と街の距離が近い京都の街ならでは。一度にすべてを歩かなくても、ポイントポイントで観光ポイントや市街地へ降りることができるので、好きな区間だけでも楽しめる。
混雑を避け、観光だけでは出会えない静けさと、
山だけでは感じられない京都らしさ。その両方を、贅沢に味わえる場所。
構えすぎることなく、足に優しい靴や、少しの準備をして、
自分のペースで、好きなところを歩く。
京都には、こんな観光の歩き方もあるんです。
五山の送り火を遠くに眺めていた、その場所に立つ、そんなことができたらちょっと感動的だと思いませんか。

京都トレイルってどんなコース?
京都の街を囲むように、山の中をつないでいくトレッキングコース。碁盤の目のような街の、その外側をなぞるように続く道。
コースは大きく5つに分かれていて、好きな区間や、区間の中でもアレンジ可能。
| コース名 | 区間 | 距離 |
|---|---|---|
| 東山コース | 伏見桃山駅〜ケーブル比叡駅 | 約34km(2区間) |
| 北山東部コース | ケーブル比叡駅〜二ノ瀬 | 約17.9km |
| 北山西部コース | 二ノ瀬〜清滝 | 約19.7km |
| 西山コース | 清滝〜上桂 | 約12.3km |
| 京北コース | 細野〜黒田ほか | 約48.7km |
※秋(9月25日〜11月10日)は紅葉シーズンの迂回路あり。お出かけ前に確認を。
歩いてみて感じた、京都トレイルの魅力
最初に京都トレイルを知ったきっかけは、東山の東福寺から、泉涌寺へと歩いて行けないかなと、Google mapでルートを探し、歩くコースを選んだ。進んだ先の閑静な住宅地の終わりに、京都トレイルの道標を見つけた時、簡単な方向とトレイル番号が振ってあり、「あれ?これいくつもコースがあるのかな?」と思ったことがきっかけです。
その時は、住宅街から山道とまではいかないまでも林の中を歩き、泉涌寺へ。そのあとも山道を経由して街へと降りました。元々歩くことが好きなので、歩きやすくて疲れにくい底の厚めのスニーカーを履いていたこともあるとは思いますが、観光地としての満足度が高かった。それはきっと京都観光特有の混雑に合わないということもとても大きいと思います。加えて、山を歩くという前提の意識でいると、意外と歩けるもんだなとも思います。
そして何より、京都の寺社仏閣の名所の素晴らしさと、ガイドには載っていないような小さな神社仏閣、お地蔵様に出会うこと、現代の京都らしいお家やお庭、街並みの中を歩くのは新しい発見がたくさん。
ふと視界がひらけて、京都の街が眼下に広が離、山の上から京都の街を見下ろす。観光だけでは出会えない静けさと、同時に山だけでは感じられない京都らしさ。その両方を、無理なく味わう。
山道を歩きながら、ふと気づけば寺院や名所に出る。
また少し歩けば、静かな森に戻る。

気持ちのいい将軍塚青龍殿の大舞台や、五山送り火の大文字の頂上からの眺め。
そんなふうに、自然と観光がゆるやかにつながっているのが、京都トレイルの面白さだと思います。ひとつで、いくつも楽しめる。
一石二鳥も三鳥も好きな私には、こんないいトレッキングはありません。
ショートコースからでも、ぜひ試してみてください。
私が歩いたのは東山コース。はじめて歩くならここから。
京都トレイル東山コースは、伏見桃山駅を起点に北へ伸び、
ケーブル比叡駅まで続く約34kmのコース。
市街地のすぐ隣にありながら、一歩入ると別世界のような自然に包まれる。
木々の間から京都市街がちらっと見える瞬間が、このコースの”ちょうどいい非日常”だと思う。
円山公園(八坂神社奥)を起点に、将軍塚青龍殿までのコースを往復2時間はかからなかったと思います。もう少し、時間が許すなら清水山方面へも。
歴史と自然を同時に味わえる、初心者にも歩きやすいコース。
大文字山もこの東山コースの一部。
南へ歩けば将軍塚、北へ歩けば比叡山方面へとつながる。
体力と時間に余裕があれば、コースをつなげて歩くのも楽しい。
まずは大文字山だけでも、十分に満足できる山歩きになる。










京都トレイルを実際にトレッキング記事はこちら↓
「五山送り火の大文字山を登る|京都トレイル低山トレッキングでひと味違う観光と頂上からの絶景」
「将軍塚青龍殿大舞台から見下ろす京都の絶景|京都トレイル東山コースを歩く」
出典:京都観光オフィシャルサイト「京都観光Navi」
https://ja.kyoto.travel/tourism/article/trail/
※国土地理院発行の5万分1地形図、基盤地図情報(数値標高モデル)を加工して作成
京都トレイルの詳細やコースについては、公式ホームページをチェック↓
🎒 持っていくもの・準備リスト

構えすぎなくていいけれど、最低限の準備はしておくと安心。
天気の確認: 雨の日は山道が滑りやすくなります。前日・当日の朝に必ずチェックを。
歩きやすいシューズ :スニーカーでも歩けますが、ソールに厚みのあるものがおすすめ。観光時間も含めると長時間歩くので、足への負担を減らせます。→
飲み物・軽食 :コース途中に自販機やお店はありません。500ml以上の水分と、チョコや行動食を持参すると安心。疲れる前にエネルギーチャージするのがコツです。コンパクトなナップサックを旅行バッグに忍ばせておくと、トレッキングにも観光にも便利。→ トレッキンググッズはこちら[リンク]
雨具: 山の天気は変わりやすい。折りたたみ傘でもいいですが、両手が空くレインウェアが断然おすすめ。
📚 一緒に持っていきたい一冊:スマホの地図だけでは、ちょっと不安。京都一周トレイル会公認のマップ&ガイドブックがあると、全コースのルートや見どころが詳しく載っていて、初めての方でも安心して歩けます。
→ 公認ガイドブックを見る[京都一周トレイル会公認のマップ&ガイドブック]
帽子・日焼け止め: 稜線に出ると日差しが強い場所もあります。紫外線対策は忘れずに。
→気になるトレッキングシューズなら
冬の京都を旅する ② 北区『Vivobarefoot 京都』で足元を整える。
→気になるトレッキンググッズなら
冬の京都を旅する① 12月の京都旅・五条「山と道」を訪ねて
訪れるのにおすすめの時期
平日の午前中がとくにおすすめ。観光客が少なく、静かに歩けます。
春(3〜4月):桜と京都の街並みのコラボが美しい。
秋(11月):紅葉シーズンは山も街もいっそう色鮮やか。ただし秋は迂回路が設定されるので(9月25日〜11月10日)、公式マップで最新情報を確認してから出かけましょう。
まとめ|京都には、こんな歩き方もある
京都トレイルは、トレッキングと観光がゆるやかに重なりあう、不思議な場所。
もちろん山道であることに変わりはない。歩きやすい靴や、少しの準備は必要。けれど、構えすぎなくていい。自分のペースで、好きなところを歩く。それだけで十分に楽しめる。観光だけでは出会えない静けさと、山だけでは感じられない京都らしさ。その両方を、ひとつの旅で。


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