※本記事にはプロモーションが含まれます。
御所南から、下鴨神社、上賀茂神社へ。そこから、源光庵の「悟りの窓」と「迷いの窓」にたどり着きます。紅葉の11月に歩いた、半日の記録です。
御所南のホテルから、寺町通りを北へ歩く。開店まもない今出川の出町ふたばで、秋の丹波栗を使った栗餅を10分並んで購入。そっとザックへとしまう。まだ静かな鴨川デルタでのんびりと散策。向かいの糺の森を抜けて、下鴨神社へお参り。
本殿と干支の社にお参りして、中門の前へ。下鴨神社の七不思議のひとつ「連理の賢木(さかき)」があります。二本の木が途中で一本に結ばれた御神木で、縁結びの神さま・相生社のそばに立っています。代が替わるたびに、糺の森のどこかで次の木が生まれるのだそうです。
帰りは西参道から出てすぐの「加茂みたらし茶屋」で、発祥というあつあつのみたらし団子をいただきます。

加茂みたらし茶屋から北へ、北大路通りへ出て、西へ。寄り道をしながら、上賀茂神社へ。


上賀茂神社——何回も京都を旅して、はじめての訪問
上賀茂神社、これは通称の呼び名です。京都を何回も旅しながらも、実ははじめての訪問です。正式には、賀茂別雷神社と呼ぶ。
別雷神とは「雷を別けるほどに強い力を持つ神」のこと。境内全域が世界遺産「古都京都の文化財」の1つに登録されているそうです
一ノ鳥居をくぐり参道を行くと、やさしい瞳の神馬が迎えてくれます。

二ノ鳥居をくぐると、正面に一対の立砂が見えてきます。「神山」を象ったもの、盛り塩の起源です。

国宝をのぞむ中門からお参りして、おみくじを引く。
参拝途中、「北大路魯山人」展の掲示ポスターに目が留まり、目的地をもう一つ見つけた。



上賀茂神社から、玄琢通をのぼる

上賀茂神社から御薗橋を渡り西へ、紫竹西通を下り、玄琢(げんたく)通をのぼると、いつのまにか降り出した雨が上がる。雨上がりの鷹峯へ上る坂道。左手に石垣と杉木立、右手に住宅が並ぶ。

紅葉の常照寺の吉野門

常照寺の前に差し掛かると、吸い込まれるような、紅葉の景色が寺院の奥へと続いていた。紅葉の季節の吉野門。寄進した朱塗りの山門が残り、いまも「吉野門」と呼ばれています。
江戸初期の寛永期の身分を超えた愛の物語。京都の豪商・文化人である灰屋紹益と、京都・島原の最高位の太夫であった二代目吉野太夫。吉野門は彼が建てたものだそうです。

吉野太夫がいた島原遊郭は、また遊郭でありながら文化サロンとしての機能も持ち合わせていて、女性とたわむれることもできれば、最先端の文芸・芸術に触れることもできたそう。
豪商・灰屋紹益は島原遊郭に出入りして、圧倒的な教養と美しい吉野太夫と出会って恋に落ち、夫婦となった逸話が今も語り継がれています。



源光庵へ
道のりは人影まばらながら、寺院の中へ入ると観光の人々、異国の人々。
自身も含めて、うつくしさに全員魅了される。


悟りの窓と、迷いの窓

「悟りの窓」と「迷いの窓」

源光庵本堂には、「悟りの窓」と名付けられた丸窓と、「迷いの窓」という名の角窓があります。
丸い悟りの窓は、禅と円通の心、大宇宙をあらわす円。
四角い迷いの窓は、生老病死――人の一生の四苦八苦を表すと言います。
仏心とは、自分のいのちと同じように、ほかの人や物のいのちも大切にすること。日々の行いのひとつひとつを丁寧に重ねていくのが、禅の教えなのだそうです。
⼈間として⽣を得るということは「仏⼼」を与えられてこの世に⽣まれたと、道元禅師は説かれたそう。
その尊さに気づかずに我がまま勝⼿の⽣活は、苦しみや悩みのもとをつくる。毎⽇の⽣活の中の⾏い、⼀つひとつを⼤切にすること。⾝と⼼が調えられ私たちの中にある「仏の姿」が明らかに⽇々の⽣活の中で意識し⾏動して互いに⽣きる喜びを⾒いだしていくこと。それが曹洞宗の⽬指す⽣き⽅、禅の教えだ。
どれも、自分にはできないことばかり。悟りに羨望、迷いに安堵を感じて、足元を見つめる時間でした。
寺院は海外の観光客で賑わい、かえって日本を感じるという不思議な感覚の中の鑑賞。

西側の広縁の前には青葉と苔に落ち葉、苔の絨毯に広がる。
https://genkouan.or.jp/






すぐそばのバス停から、バスに乗る

源光庵近くのバス停からバスに乗り込み、途中の寄り道で購入して、ザックに忍ばせたおやつマール・ブマンシェの”北山マドレーヌ”をほおばる。ほろっとした食感とバター香る、ちょっと目が覚める味。焼きたてじゃなくても十分においしくて、糖分でエネルギー補給をしつつバスは一路、下京区へ向かう。

https://www.kyoto-quality.com/i/003715010
※「6系統で京都駅へ、北1系統で北大路へ出られる」最新の時刻表を確認してください。
山と道 京都

以前から気になっていた直営店へ、独特な世界感のブランド。
独特なお店のスタッフたち、背負ってきた自分のザックの使い方をあらためて教えてもらい、春夏に向けてボトムスパンツを試着したものの、サイズ在庫がなく残念。気になっていたZIP ZACKは在庫があったので購入。
このブランド、すぐに売り切れてしまうのが困りどころ。この後、再訪を果たして、秋冬パンツを購入。それはまた、別の京都旅はこちら。
https://www.yamatomichi.com/stores/287659

サウナの梅湯


山と道近く、目と鼻の先に気になっていた”サウナの梅湯”。
今回はタイミングがよく、夕暮れ前の銭湯。サウナ、電気風呂、いい湯で整えて行く先は。夜の晩酌先へ。こちらの記事はこちら。

行く前に、これだけ
三つとも同じ道でつながっていますが、開く時間も拝観料もそれぞれ。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)
| 二ノ鳥居 | 開門 5:30 / 閉門 17:00 |
| 楼門・授与所 | 8:00〜16:45 |
| 特別参拝(国宝の本殿・権殿) | 受付 10:00〜16:00 / 初穂料 500円 |
| 神馬「神山号」 | 日曜・祝日・祭典日の9:30〜15:00ごろ(体調や天候で休みも) |
| 神山湧水珈琲|煎 | 10:00〜16:00 |
| 行き方 | JR京都駅から市バス4系統「上賀茂神社前」下車すぐ/9系統「上賀茂御薗橋」下車 徒歩5分 |
神馬に会えるのは日曜・祝日・祭典日だけです。私が行った日はちょうど出社日でした。毎日いると思って行くと、会えません。
常照寺
| 拝観時間 | 8:30〜17:00 |
| 拝観料 | 400円(紅葉の時期は500円) |
| 行き方 | 市バス「鷹峯源光庵前」下車 徒歩約3分 |
| 住所 | 京都市北区鷹峯北鷹峯町1 |
源光庵
| 拝観時間 | 9:00〜17:00(受付終了 16:30) |
| 拝観料 | 400円(紅葉の時期は500円) |
| 行き方 | 市バス「鷹峯源光庵前」下車 徒歩約1分 |
| バスの系統 | 地下鉄烏丸線・北大路駅から北1系統「玄琢行き」/四条大宮から6系統「玄琢行き」 |
| 住所 | 京都市北区鷹峯北鷹峯町47 |
| 電話 | 075-492-1858 |
ビニール袋など靴袋を持参してください。源光庵は本堂に上がるので、公式サイトでも持参をお願いしています。
それと、寺の行事があると拝観が休みになります。春と秋のお彼岸は数日間まるごと閉まることがあるので、行く前に公式サイトのお知らせを見てください。
紅葉の時期、車で行くのはやめたほうが良く、源光庵の公式サイトが「混雑が予想されるため、お車でのお越しはご遠慮下さいませ」と書いています。バスや歩いて行くことをお勧めします。
歩いた順路
| ① | 北山 マール・ブマンシェ |
| ② | 上賀茂神社 |
| ③ | 御薗橋を渡り西へ → 紫竹西通りを下る → 玄琢通をのぼる |
| ④ | 常照寺(吉野門) |
| ⑤ | 源光庵(悟りの窓・迷いの窓) |
| ⑥ | 「鷹峯源光庵前」からバスで市内へ |
歩かずに行くこともできます。上賀茂神社からバスで戻って乗り換えるより、坂をのぼったほうが早いくらいの距離です。ただし上りです。
🏨 前泊・延泊で、京都の時間にゆとりを(PR)
鷹峯は市内から少し離れています。朝いちばんに動けるかどうかで、この半日の静けさが変わります。
🍁 2026年秋・京都の紅葉の記事
- 大徳寺の塔頭をめぐる半日(黄梅院の紅葉と大仙院の縁側)
- 光明院の紅葉から、雲龍院・智積院へ(東福寺界隈の秋)
- 出町ふたばの栗餅を持って、京都御苑の紅葉へ
- 法然院の紅葉と、谷崎潤一郎が眠る墓へ(哲学の道の秋)
あわせて読みたい
同じ北区の大徳寺でも、紅葉の時期には、ふだん閉じている塔頭が特別公開されます。






コメント