法然院をあとにして、哲学の道へ。
さっきまでの静けさに、少しだけにぎやかさが戻ってくる。
それでも、ひとつ路地に入ると、また空気が変わる。
京都は、この切り替わりがいい。



白川通りへ出たところで、ふと目に入った看板。
吉田山荘のカフェ、真古館。
いつか行ってみたいと思っていた場所。
行ってみようかと思ったものの、どうやらランチはないらしい。
こういうとき、無理に予定を変えないほうがいい。
また次の機械に。
そのまま歩いていると、今度は以前何かで見た気になるスーパー。
「メルシーマルギン」。
のぞいてみると、お惣菜がずらりと並んでいて、どれもちゃんと美味しそう。
地元の人に混じって、外国人観光客も入っていく。
こういう店に出会うと、少しうれしくなる。
味しそうなお弁当が並んでる。。。
京都といえば、鯖すし、を選ぶ。

歩くと少し暑いくらいに天気がよかったから、
お茶も買って、外で食べることに。
白川疏水通りを西へ。
途中、桜の木の近くに、ちょうどいいベンチ。
青空の下の鯖ずしランチ。
特別なものじゃないのに、ちゃんと美味しいのは
京都ならではといつも思う。
こういう時間のほうが、あとから思い出す。

また歩く。
てくてくと、あてもなく。
人が少ない道は、それだけで少し特別に感じる。
急ぐ理由もないし、立ち止まる理由もない。
ただ歩いているだけなのに、なぜか満たされている。
そして、甘いものが欲しくなる。
そんな中で見つけたのが、「りほう」。

外から見たときの空気がよいので、のぞいてみた。
こういうときの勘は、だいたい外れない。
店内は静かで、年配のご夫婦が切り盛りをしていて、
お客は常連さんらしいお祖父様がお一人。
少しだけ緊張しつつ、カウンターの隅に座る。
店内は現代アートのようなシンプルなオブジェや絵が飾られていて、
素敵なお店で、その緊張が心地いい。
奥様特製の唐芋のレアチーズケーキと、コーヒー。
甘さが強すぎず、スムースな口当たり、懐かしい大人の味だ。
ご夫婦の距離感も、ちょうどいい。
甘いものと珈琲と素敵な空間をチャージして、
店を後にした。

このコース、けっこうな距離だけど、
歩くこと自体が目的みたいなもの。
むしろ、歩いている時間がいちばんいい。
観光地を巡るより、こうしてなんでもない道を歩くほうが、
京都は面白いのかもしれない。
このまま、もう少し道に沿って、下鴨神社まで歩いてみよう。

立ち寄った場所
- メルシーマルギン
左京区。地元密着のスーパーで、隣接する精肉店「銀閣寺大西」の弁当や惣菜も並び、日常使いながら食のレベルが高く、思わず買って外で食べたくなるような一品に出会える場所。 - CAFE & GALLERY「りほう」
左京区。北白川にある、ご夫婦が営む小さなカフェ&ギャラリー。木の温もりがある静かな空間に作品も並び、コーヒーと甘いものをいただきながら、ゆっくりとした時間を過ごせる。 - 白川疏水通り
左京区。疏水に沿って桜が続く散歩道で、水の流れとともに静かな時間が流れる。人通りもほどよく、のんびり歩くのにちょうどいい道。


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