京ものがたり|鴨川理容院 第5話 半歩、前に

青空にそびえる京都御苑・清和院御門 鴨川理容院

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📖 オリジナル小説連載

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京都・御所南。
理容院を営む祖父のもとへ、ある春、東京から孫がやって来た。
美容師であり、何かに迷う青年。さざなみと書いて、漣(れん)。
祖父の名は、トウゴロー。
京の所作と人にふれていく、小さな物語。



第5話「半歩、前に」

枝を広げる松の向こうに広がる、京都の空2



 御所東、閑静と音のある日常が同居する街並み、京都御苑とともに南北に続く寺町通。春も終わり、若葉を茂らせた木々の間からこぼれる光が、石畳にまだらな影を落とす。京都御苑の横縞模様が特徴的な築地塀沿いの遊歩道を歩いて、トウゴローと漣の二人は北へと行く。トウゴローは通い慣れた道を迷いなく歩を進め、漣はその少し後を追うようにトウゴローについて行く。

ふいに、やわらかい風が通り抜けた。青葉のにおいをのせた、春の名残の風。

清和院御門の前をすぎた辺りに来たところで、

「トウゴローさん」

漣が呼んだ。

トウゴローがチラリと後ろを振り返って、ニヤリと笑った。

漣は、まだこの呼び方に慣れずにぎこちなく小さく笑って、

「ここまで来たので、染井の水を汲んでいきますか?」

と言った。

「そうやな。染井さんにご挨拶してかなあかんな」

トウゴローが頷く。


京都・梨木神社 御苑側道からの案内板

 

 
 梨木神社と書かれた小さな案内板のところまで来ると、竹で組まれた三角屋根のようなトンネルをくぐる。神社の名物の萩は、まだ若葉を芽吹かせたばかり。二の鳥居から神社へ入り、まっすぐな参道を本殿へと向かう途中、手水舎で心身を清めてからお参りをする。もう一度手水舎に戻って、染井の水を小さなボトルに詰めた。お水をいただいたお礼を料金箱に入れると、横の出口から、御苑側へと戻って、二人はまた北へと歩き出した。


梨木神社の萩のトンネルと市松模様の石畳


 そこから少し歩くと、今出川通に出る。赤煉瓦造りのキャンパスを過ぎ、そのさらに北——約四万坪の敷地を擁する古い禅寺、相国寺の総門が見えてきた。

 総門をくぐるトウゴロー、その後につづく漣。門の内側には、放生池が静かに水をたたえていた。池の中には、点在するように蓮が根を張り、ほとりには大きな瓶植えの蓮も並んでいた。どれもまだ葉を広げはじめたばかりで、花の季節はもう少し先。池の中ほどには、一本の石橋が架かっていた。

「あれは天界橋、言うてな。渡るための橋やない。御所との結界線としてこっちと向こうを、分けるためにあるんや」


天界橋・瓶植えの蓮=核



トウゴローが、橋の向こうへ目をやった。

——渡れない橋。漣は、その言葉を胸の中でつぶやいた。

 蓮を横目に、池沿いを奥へ進むとやがて、石畳の続く広い境内の奥に、木立に囲まれた塔頭が、ひっそりと佇んでいた。

「ここや」

トウゴローが一つの山門の前で立ち止まり、漣に手招きする。非公開らしき寺の入り口の中には竹でできた結界が置かれていた。トウゴローはその結界をずらし、漣にも声をかけた。

門の前で、漣がふと見上げた。長い時を経て、木肌は深い色をしている。軒下に古い木の表札。筆字で『蓮春院』と書かれていた。

「お入り」

トウゴローは結界を元に戻し、さらに中へ入っていく。

門を抜けた先には、放生池と同じように大きな瓶植えの蓮が並んでいて、よく手入れされた日本庭園が玄関先まで続いていた。

古い門扉と、その奥にのぞく中庭



「ごめんください。トウゴローです。和尚さん、居はりますか?」

シンと静まった玄関の方から、


「はーい」


と声が返ってきた。ほどなくして、引き戸が開き、やわらかな緑の着物を着た女性が姿を現した。その声の主は、後れ毛一つない艶やかな黒髪を後ろに結い、まるで微笑みそのもののような穏やかな表情を浮かべていた。


「いやぁ、トウゴローはん。お久しぶり。よう来てくれはりました」


時を重ねた美しさとやわらかな雰囲気に、漣は目を見張った。


「これは奥。変わらずにお美しいことで」


ニコニコと微笑みながら、そう話すトウゴローに、漣は、びっくりした。—— 美しい、って言うんだ。


「いややわ、トウゴローはん。いつも褒めてもろて、もうそんな歳やおへんのに。おおきに」

そう言いながら、トウゴローの後ろに立つ漣を見つけ、軽く首を傾げた。


「あら、今日はお連れさんがいはるんやね。こんにちはぁ」


トウゴローの背後から、漣は姿を現すと頭を下げた。


「はじめまして、漣と申します」


「孫の漣です。実はこの間から来てましてな。住むことになりましてん。ご挨拶せなあかんと連れてきたんですわ」


「まあまあ、それは、ようこそ。どうぞ、お二人ともあがっておくれやす」


楚々とした着物姿で、滑るように歩く奥の後についていく。中庭を囲むように廊下が伸び、反転したL字型の広縁が見える。


「奥、きれいな色の着物やね」

トウゴローが言う。

「おおきに。若葉色、ええ色ですやろ?うちの好きな色です」

「これからの季節にぴったりな色や。さすがや」


「おおきに。せっかくやから、季節を感じて生きなね。トウゴローはんもそうですやろ?」


「そやね。大事なことや」

若葉色の話を聞いていた漣は、 普段は見せない顔をするトウゴローを見て、改めて『京都の人なんだなあ』と思った。


広縁の前には一面の苔庭が広がっていた。


「今日はあたたかいさかい、ここで日向ぼっこして、待ってておくれやす。和尚、呼んできますよって」


「おおきに」


腰を下ろして、トウゴローと漣は苔庭を眺めた。

「ええ眺めやろ。この寺は室町時代の流れを汲む庭園や。非公開やから、普通はめったに見られへん。よう見とき」

「キレイ…」

青々とした苔を眺めながら、漣が呟いた。

 朝の澄んだ光に照らされたフカフカの苔が深い緑色にキラキラと輝き、まるで大海原のように一面に広がっている。その海に浮かぶ島のように、さまざまな形をした石が苔の中から生えているかのようで、そのまわりを白川砂が砂紋を美しく描いている。作庭家が計算し尽くした空間に、ただ眺めているだけで心がすうっと洗われていく。ここも禅の庭なのだ。それは漣にもわかった。

白川砂に砂紋を描いた苔庭と石




「ゴロさん、お待たせしました。久しぶりやな。元気にしてはりました?」


 黒い作務衣姿の、恰幅のいい和尚が廊下から姿を見せた。目尻に刻まれた深い笑い皺が、親しみやすさをにじませている。

「こりゃあ和尚!お陰さんで、和尚もお元気そうで何よりですわ」


トウゴローが立ち上がって挨拶をすると、遅れて漣も立ち上がった。漣の知らない、トウゴローの顔がいくつもある。ここでもまた、長いつき合いらしいお寺の住職を前にどう挨拶したらいいのか、漣は半歩後ろに立っていた。


「私は相変わらず、ええ贅肉つけさせてもろてます」


と言って、自分のお腹の辺りを軽く叩いた。

「この子がゴロさんのお孫さん?」

和尚が漣の方を見た。

「はじめまして、漣と申します」

少し緊張した面持ちで漣は挨拶をした。

「こちらこそ、はじめまして。この寺の和尚させてもろてます、悠然と申します」

そう言って、和尚が深くお辞儀をすると、恐縮した漣もまた深くお辞儀をした。

「ほな、堅苦しい挨拶はこのくらいにしましょか。今、お茶を入れてくれてるさかいにな」

「和尚、ここの庭はいつ来ても、ええ眺めですわ」

トウゴローがそう言うと、三人は庭を眺めるように並んで腰を下ろした。

「おおきに。いつも丹念に手入れしてくれてはる庭師の方々のお陰や。ほんま頭が下がりますわ」

「ほんまや」

トウゴローが頷いた。京都の人たちの話は、漣の頭の上を、穏やかに行き来していく。相槌のタイミングもつかめないまま、漣はそっと庭に目を戻した。

「お待たせさんどした」

つま先を滑らせるような静かなすり足で、奥が姿を現した。お茶と一緒に小さな和菓子を盆に載せ、3人の前に置く。


「どうぞ。このお菓子、俵屋さんの季節の菓子です。お庭を眺めながら、召し上がっておくれやす。マリアージュって言いますやろ?」

少し、茶目っ気を帯びた笑顔で奥が言うと、トウゴローが頷いた。

「マリアージュ、ええですな」

「来てくれはって、早々にすんまへんけど、うちはこれで失礼させていただきます。これから、寄り合いがありますよって、堪忍。また今度ゆっくりと」


そう言って奥は漣の方を向いた。

「漣さんも、またゆっくり、いらしてくださいね」

奥が、その場を後にした。


 漣は出されたお茶を何気なく口にした。すると、目が覚めたような表情を浮かべ、茶碗の中を見つめ、今度はじっくり味わうように飲んだ。そして、出された小さな和菓子を口に入れて、口の中に広がっていく控えめな甘さと繊細な味にまた、目を見張った。

その様子をトウゴローと和尚は黙って笑みを浮かべて見ていた。

「和尚、今年も呑み頃になったさかいに、お届けに参りました」

トウゴローがそう言って、風呂敷包みを解くと、透明な瓶の中で、淡い琥珀色の液体に大粒の梅が沈んでいた。小さく手書きで『2025年城州白(ホワイトラム)』と書いてあった。

「おおきに。もうええ色になりはじめてますな」

和尚は瓶を受け取ると、太陽の日差しに翳した。

「坊さんやさかいに、大きな声では言えませんけど、ゴロさんのこの梅酒を毎年楽しみにしてるんですわ。これがまた、美味しいのなんのって」

と、漣を見てくしゃりと笑った。

「一年近く寝かせたさかい、ええ具合になり始めてますけど、ここからまた色が濃うなって、味も変わっていきますよって、ゆっくり楽しんでください」

そう言って、トウゴローが目を細める。

「おおきに」と、和尚が大切そうに瓶を手にした。

「もう次の仕込みの時期ですわ。一年があっという間や」

トウゴローが言うと、

「ほんまやね」

と和尚が同意する。

「そうや、ゴロさんにお見せしたいものがあるんやった。例の掛け軸、直し屋から戻ってきたよって」

和尚が思い出して言うと、

「例の掛け軸ですか!それはぜひ、拝ませてもらいます」


そうトウゴローが答えると、二人は漣に視線をやり微笑みつつも、屋敷の奥へと姿を消した。

 残された漣は、一人、庭を見つめた。木々の葉の合間から差す光。苔の上に落ちる、濃淡。石のかたち、その配置。——さっき食べた和菓子の味がまだ残っている。お茶の味も。和尚さんは、自分のお腹を叩いて笑う人だった。奥さんの着物は、若葉色。

 なんだか、いいところだな、と漣は思った。それ以上は、うまく言葉にならない。気づくと、また苔を見ていた。青かった。ただ、青かった。そして、息を深く吸った。

お茶と菓子



 奥のほうから、トウゴローと和尚の低い笑い声が、ときどき漏れてくる。何を話しているのかは、わからない。わからないまま、漣はその声の届くところに座っている。京都に来て、ひと月。いろんな京都の人と会った。

しばらくすると、奥から和尚とトウゴローの話し声が聞こえてきた。

「和尚、おおきに。ええもん見せてもらいました」

「ゴロさんは物の良し悪しを、よう分かってるお人やさかいに。見せる甲斐があるってもんですわ」

その声に、漣が振り向く。

「おっ、庭が気に入らはったみたいや」

和尚が漣の顔を見て言うと、漣が驚いて、うまく答えられず、小さく頭を下げる。その様子に、和尚とトウゴローは顔を見合わせて笑った。

「ほな、和尚、お世話になりました」

トウゴロー頭を下げる姿を見て、漣も続いて頭を下げた。

「いやぁ、私はなんも」

和尚はトウゴローにそう言って、

「漣くん、もしまたこの庭を眺めたくなったら、いつでもどうぞ」

と言って、もう一度、おかしそうに目を細めただけだった。

「和尚、そんな勿体無いこと。そんな甘やかしたらあきまへん」

「ゴロさん、えらい厳しいな。よう言わんわ」

と、和尚が笑った。

 ひっそりと佇む塔頭の門の前で、和尚が見送ってくれた。禅寺の余韻を胸に残したまま、トウゴローの後について、漣は帰り道をたどる。境内を出て、今出川通から烏丸通へ入り、路地を縫いながら南に下っていく。

逆光に浮かぶ禅寺塔頭の山門



 その帰り道、飄々とした足取りのトウゴローの先導で、和菓子屋に寄り、漬物屋に寄り、花屋に寄る。その度にトウゴローは天気の話や季節の話をして、それぞれの店の買い物をして、漣を「居候の孫」と紹介し、漣は初めましての挨拶をした。そろそろ家へ帰るのかな、と漣が思った頃、

「そや、あそこも行っとかなあかん」

トウゴローは方向を変え、ずんずんと別の通りへ進んでいく。その先の、看板のない店舗へ入っていくトウゴローの後を、漣は小走りについていった。

「こんにちはぁ」

トウゴローが声をかける。

「トウゴローさん。お久しぶりです〜。今日はどないしたんですか?」

作業服を着た中年の男性が、手を止めて、カウンターの奥から出てきた。

「いやぁ、カンさん、ご無沙汰してもうてすんまへん。元気そうで何より」

「お陰さんで、特に変わりなく過ごさせてもろてます。今日はお連れさんとご一緒で?」

「実は、孫なんですわ。居候の」

「へえ、お孫さん。居候て!」

「はじめまして、漣と申します」

と、お辞儀をした。

「それは、祖父と孫、お二人でかわいらしくて、ええですね」

と微笑むカンさんに、トウゴローが苦笑いをする。

「かわいらしいて、カンさん、よう言うわ。……早速なんやけど、漣がうちの店で美容院をやることになって」

「!」

漣が驚いた表情で、トウゴローを見た。

「当の本人が驚いてますけど、この子ちょっとぼんやりしてるんですわ」

トウゴローがさらりと言う。

「やるんやないのんか?」

詰め寄られて、漣は俯いた。

「…はい」

と、小さく返事をする。

「ほな、ええやないか。カンさん、看板をええ感じに作ってもらえるやろか」

「なるほど」

と、カンがにっこり笑った。その様子を見ていた漣が、顔を上げる。

「でもトウゴローさん、やっぱり看板なんて、お客さんが来るかどうかもわからないのに…」

「逆や」

とトウゴローが言う。

「逆?」

漣が戸惑っていると、

「どうなるかわからへんから、看板を掲げるんやないか。そんな消極的なことしとったら、いつまで経っても自分から仕掛けへんで。何かを起こしたい時は、自分から仕掛けな」

トウゴローの話を聞いていた看板屋のカンさんが頷く。

「漣くん、トウゴローさんの言わはる通りです。消極的な人間を応援してくれはるほど、世の中は甘ないわぁ。一生懸命やってはる人を応援したくなるのが人情です」

「そや、看板は一番最初のご挨拶や。通りすがりの人にも知ってもらえる」

と、トウゴロー。

「そうやで。とは言うても、うちは看板屋やのに、看板出してへんさかい、人のことは言えへんけどな」

と、カンさん。

「ほんまや」

と、トウゴローとカンは顔を見合わせて笑った。二人は漣のことはそっちのけで、看板の話を進めていく。

「目立つように、金で縁取ったら、どないや?」

トウゴローが言うと、カンが乗る。

「そら、ええなあ」

「…金の、ふちどり?」

漣が目を丸くした。

「いやいやいやー、それはいくらなんでも!」

「そうかー? そしたら、錦鯉みたいにレインボーカラーというのがええんと違う?」

「そやね、 それもええです!」

トウゴローとカンが、楽しそうに派手目な色の見本を手に取る。

「いやいやいやいやー! レインボーって、それも何だか…」

漣がムキになって、ダメ出しをすると、二人は急に真顔になった。


「そうですか…、ほな、ご自分でどうぞ」

 二人は、にっこりと笑って、持っていた見本を漣に差し出した。受け取った漣は、手にした見本を前に迷う。トウゴローたちが勧めていた派手な色を一度手に取って、そっと戻す。その他の見本の山を、隅から隅まで見ていく。やがて、色もデザインも文字の種類も、ひとつずつ真剣に選びはじめた。

その間、トウゴローとカンは、時折、横から漣に茶々を入れてくる。漣はその声が聞こえなくなるほど集中しはじめた。

——そうだ、大徳寺で、お寺の人に言われた。一滴から、何かをはじめる…、それがこういうことなのかもしれない。ただ、目の前のたくさんの見本から、たったひとつを選ぶ。

 ふと、トウゴローの店の壁の文字が、漣の頭に浮かんだ。

 そうして、漣が選んだのは、その店に馴染むよう、同じ字体、同じ色。大きな看板ではなくて、理容院と同じ、外壁へ直接、文字を載せることだった。

「地味すぎて、目立たへんやないか」

 ブツブツ言うトウゴローを制して、漣は自分で決めた。

店を出て、御所南の鴨川理容院へと、二人は歩きだす。

「地味やけどなあ」

まだ言っているトウゴローに、漣は小さく笑った。半歩後ろをついていくその足取りは、朝より、少しだけ軽かった。

京都・碁盤の目の路地




家の近くまで戻ると、シロが店先で、仕事をしていた。

「ゴロちゃん、おかえり。えらい遅かったやないか」

「ちょっと寄り道が多うてな」

トウゴローが肩をすくめる。シロは奥へ引っ込むと、新聞紙にくるんだ筍を抱えて出てきた。

「ほら、約束の筍。朝いちばんのを、ちゃんと残しといたで」

「おおきに、毎度わるいな」

受け取ったトウゴローが、それを漣の腕にひょいと預ける。両手で抱えた筍の、ずしりとした重みに、漣は少し驚いた。

「今日はゴロちゃんに、あちこち連れ回されたんと違うか」

図星をつかれたように、漣が小さく笑う。

「漣くん、おきばりやす」

朝、同じ言葉に口ごもった漣が、今度は筍を抱え直して、頭を下げた。

「はい、おきばりやす」



鉢で葉を広げはじめた蓮






第五話 了


※本作はフィクションです。登場人物・店舗名は架空のものであり、実在の人物・団体とは関係ありません。物語の舞台となる地名・寺社等は実在するものもありますが、描写には作者による脚色が含まれます。

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👉 次回|第6話  

📖 鴨川理容院 連載一覧はこちら

👉 |第1話「桜の花びらと門掃き
👉 |第2話「一滴からはじめれば
  👉 |第3話「箒のリズム
👉 |第4話「トウゴローさん、と呼ぶ

📖 この物語に出てきた言葉

京都御苑
物語の二人が、北へと歩いた御所の杜。

染井の水
梨木神社に湧く名水。京都三名水のうち、いまに伝わる唯一のもの。

萩のまにまに
梨木神社の参道を覆う、青竹のアーチ。京都大学工学部建築学科と協力して創り上げた。秋には萩が咲きこぼれる。

城州白
京都・城陽で育つ白梅。実が大きく、香り高い梅の品種。

▶蓮(はす)
泥の中から茎をのばし、清らかな花を咲かせる、仏に縁の深い花。相国寺の放生池や塔頭の瓶植えでは、夏を前に、葉をゆっくりと広げはじめる。



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📚 物語と響き合う、京都の静けさ

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